善は急げ録

良く生きるためのノウハウ共有。

【語学】語学力を高めるにはどうするか ―フランス語上級者になったノウハウ

外国語はどうすれば上達するか

 

初めに断っておくと、私の語学センスは一般的な日本人と大差のないレベルだと思う。
英語は中学生レベルだし、フランス語を今のようになるまでもだいぶ苦労した。

 

オランダ人とか、台湾人とか、語学に才能があるといわれる人たちがかなりうらやましいと思ってきたし(実際にこれらの国の人で、何か国語も話せる人たちを何人も知っている)、彼らに比べると、日本人には何か呪いがあるんじゃないか?と思うくらい、私も含めて語学が苦手な人が多いように思う。


そんな私でもフランス語だけは何とか続けていて、フランス人と仕事をしていたこともあるし、お世辞ではあるけど「お前のフランス語すごいな!」とフランス人に言われるまでになった。

そんなにレベルが高いわけじゃないんだけど(笑)、フランス語を10年以上話す中で、語学力を高めるための勉強法とかコツがあると分かったので、それを共有。

体系的に語学を身に着けるというよりは、いかにスピード重視で効率よく習得するかというおすすめメソッドなのであしからず。

もちろん、英語、中国語、韓国語など、どんな外国語にも応用できる!

 

語学勉強NG集

コツの前に、やってはいけないことを書いておく。
やって無駄にはならないんだけど、これらは最短距離ではない。心に刻むべし!

 

【NG1】単語集・文法書

よし、語学をやろう、という人はまず単語集や文法集を買う人が多いと思うんだけど、これは絶対ダメ。

単語や文法はかなりミクロで、一個一個知ってれば体系的な知識になるけど、それをつなぎ合わせて使えるようにするのが大変。

いきなり結論だけど、言語は実戦で学ぶべし!(下に説明書きます)

なぜ語学をやるかと言えば、人とコミュニケーションとるためとか、映画や本を理解できるようにするためだと思う。それなら実践で学ぶべし。

単語や文法はもちろん学ぶべきだけど、優先的ではない。

 

【NG2】語学検定

これもNG。検定の合格が目標の人はいいけど(笑)、「NG1」と同じで実戦向きではない。

資格を持っていれば語学がどれだけできるかの指標や証明にはなるけど。

 

あ、検定の中でも特に「〇研」というのは日本人向けで、世界に通用するわけではないので個人的にはナンセンスだと思ってる。

フランス語なら国際資格のDELFとかTCFとかのがいいんじゃないかな~

 

ちなみに私は何の資格も持っていない。

 

語学はどうすれば上達するか

さて本題。上でも挙げたけど、実戦、実戦、実戦あるのみ。トップダウン法”というやつで、四の五の言わず、とにかく使ってみる事が大事。単語や文法は、使いながら覚えること。細かいところはその後で覚えればいい!

話しているうちに、「あれ、この単語はなんていうんだろう」「この表現はどういえばいいんだろう」というのが出てくるので、そのたびに調べたり、人に聞いたりしながら、それをまた実際に使っていく。

こうした能動的な学習法が、単語集や文法書など、受け身の学習法より何倍も効果的だ!

 

それでは、実際に私が使っていた方法を紹介する。

 

【おすすめ学習方法1】シャドーイング

語学の勉強はシャドーイングが最強だと思っている。シャドーイングとは外国語を聞きながらそれを真似して自分でも発音する学習方法。生の言葉を真似することで、口が外国語を覚える様になる。口に外国語の動きを覚えさせなければ、外国語を話せるようにはならないのだ!

また、生の外国語を聞くのでリスニングの勉強にもなる。意味を調べるので単語や文法の勉強にもなる。

外国人とのコミュニケーションが億劫だったり、まだ実際の会話に自信がない人には特に良いと思う。

初心者はNHKのラジオ「まいにち○○語」シリーズがいいと思う。ウェブサイトでは音声とテキストが掲載されていて、定期的に更新されていくので、無料で学習ができる(貧しい学生時代にはありがたかった!)。テキストも毎月発売されているので、ガッツリやりたい人にはおすすめ。

最近はYouTubeポッドキャストでも良いと思う。ポッドキャストは、親切にもスクリプトつきのコンテンツもあるみたいね。

 

【おすすめ学習方法2】言語交換(ランゲージエクスチェンジ)

日本人が外国人に勝るもの、それは日本語!この武器を利用しない手はない。

日本語を教える替わりに、外国語を教えてもらうという、生の外国語に実際に触れられて、友達もできて、お金もかからない最強の学習法だと思っている。

 

語学学校に通えばいいのかもしれないけど、個人的には割高な気がして好きではない(語学学校の人、ごめんなさいm(__)m)

語学は時間かお金をかければ上達する、なんていうけど、お金をかけないに越したことはない(笑)

 

唯一の欠点は、日本語を教えなければならないから、レッスンよりも時間がかかることかな。でもそれも異文化交流と考えれば、言語交流の魅力の一つではある。

 

また、特に初心者にお勧めしたいのが、言語交換アプリ。

メジャーなところだと「Tandem」と「HelloTalk」がある。アプリの紹介はまたいずれ。

いい所は、ネイティブとチャットでやり取りができること。単語や表現が分からなくても、調べて理解したり、作文できる時間が持てるのが助かる。

特に初心者で、発音や会話がおぼつかない間はチャットで生の言語に触れられるのでかなり役に立つと思う。

 

【おすすめ学習方法2’】オンラインレッスン

ここまで書いてだいぶベタだけど、最近になって「オンラインレッスンってありじゃね?」と思うようになってきた。

上にも書いたように、語学学校は毎週行くのが大変だし、グループレッスンにされることもあるし、割に合わねーな―と思っていたけど、最近はオンラインレッスンがだいぶ安くなったのね。DMM英会話とか、「月額6,480円でレッスンが24時間受け放題!」と謳うネイティブキャンプ とか、レアジョブとか、金銭的に余裕がある人ならアリだと思う。便利な時代になったものだ。俺もやろうかな。。

 

【おすすめ学習方法3】恋人を作る

否が応でも覚えてしまうので、これが一番手っ取り早い。「語学は下心」ともいうけど、話すモチベーションが最もあがって、最もナチュラルに言語を覚える方法じゃないだろうか。実を言うと、私も大部分をこれで覚えた口である。

話をしなければならない強制力は、外国人の友人を作るのも同じだけど、年がら年中一緒にいるわけにはいかないし、間が持たない時もある。その点恋人ならいつも一緒にいるのが自然だし、沈黙もまた重要な二人の時間でもある。間が持たなければ見つめあって微笑んだり、手をつないだりすれば良いのだ!

既婚者にはおすすめしない。

 

【番外編】外国語を話す時の裏技 ~よりネイティブに近づくための近道~

冒頭で話したけど、私のフランス語はすごい!フランス人みたい!とフランス人に言われることがあるが、別に、ホントに、全く大したことは無い。

思うに、外国語がうまく見えようにするコツがあって、私はそれを習得しただけなのだ。

 

【裏技1】発音をよりネイティブに近づける

これは当たり前だけど、やはり発音がいいとだいぶネイティブに近づくことができる。

発音を鍛えるには、上で挙げたように、外国語を反唱するシャドーイングが最も効果的だと思う。なんせ生の発音に触れて真似をするわけだし、一人学習だから無駄がない。

ただ、発音ばっかりは反復練習が必要で、口に言葉の動きを覚えさせるしかない。

 

【裏技2】あいづちや慣用句を覚える

欧米圏は特にそうだと思っているけれど、ぶっちゃけて言うと相手の話を聞いていなくても会話は成立する(笑) 特に初心者のうちは自分の話を続けるのはつらいかもしれない。それでも質問や、あいづちを打っていれば、相手は気をよくして話しまくってくれるのだ!

例えば英語だと、"Really?"とか、"I see."とか、"Ah hah." とかだろうか。フランス語だと、"Carrément(まったくだ)"とか"C'est dommage(残念だ)"とか"Ah bon?(そうなの?)"とか、どの言語にも特有のあいづちの打ち方があって、一度あいづちに絞って勉強してみるのがいいと思う。

初めのうちは会話を成り立たせるのに役立つし、ある程度ランクアップしてくると、あいづちの使い方にも慣れてきて、語学力に深みが出てくる。

hanyou2.hatenablog.com

 

受験勉強でも何でもそうだけど、結局は自分で何かアクションを起こさなければ何かを得ることは難しい。無理する必要はないけれど、多少の努力はある程度必要だと思う。

語学留学や語学学校は無駄にはならないけど、お金を払うと「やった気」になるだけで、効果があるかは別のお話。

大事なのは“機会”ではなく、“意志”なのだ。

 

語学というのは永遠に完璧にならないもので、勉強したての頃は今の私程の語学力がある人を見ては「こんなに話せるなら完璧じゃん」とか思っていたけど、今でさえネイティブに比べると半分以下の語学力であるように感じる。

今普通にフランス語を話せているのは、10年以上も話している(“勉強”という程のことはしていない)ことの賜なのだけど、語学力を身につけることは一朝一夕に行かず、日々進歩している実感は得にくい。

挫折することもあるかもしれないけど、一時期は辞めて、また気が向いたときに再度初めてもいいと思う。何事も無理なく、自然体の中でやっていくことが大事!